【FIREの落とし穴】インデックス投資だけじゃ遅すぎる。早期リタイアを実現する“不動産戦略”とは?
公開日:2025年6月28日
「FIREを目指すなら、まずはインデックス投資」
これは今や常識のように語られていますし、私自身も基本的には賛成です。
実際、私は20代後半から積立を始め、eMAXIS Slim オールカントリーや楽天・全世界株式などを中心に、投信だけで4,000万円以上を積み上げてきました。個別株も合わせると約7000万円の資産になります。
しかし、7,000万円近くの金融資産を保有しても、私はこう断言します。
インデックス投資は“正解”だけど、それだけではFIREできません。
もちろん、支出が少なく時間を味方にできる単身者やDINKsであれば、インデックス投資だけでFIREを実現するのも現実的です。
ただ私のように、家族持ち・住宅ローンあり・教育費2人分を見込んだ生活を前提とする場合、インデックス投資一本では“間に合わない”と判断しました。
理由①|育つのに時間がかかりすぎる
インデックス投資の最大の武器は「複利の力」。
でも、複利の本領が発揮されるのは10年、20年後の話です。
長い期間つみたてて、そこからようやく複利が効き始めます。
「今すぐ会社を辞めたい」「40代でFIREしたい」という人には、明らかに時間が足りません。
私は20代後半からインデックス投資を始め、積立歴はすでに10年以上になります。
これまでコツコツと積み立ててきた結果、ようやく投資信託の評価額は4,000万円を超えてきました。
この数字は決して小さくなく、ここから先は本格的に複利の力が効いてくるフェーズでもあります。
しかし、それでも私は強く思うのです。
このまま同じやり方を続けていくだけでは、たしかに「1億円」という資産に届くかもしれない。
でも、もしそれが「60歳を過ぎた頃」だったら──それは本当にFIREと呼べるのか?
FIREの“E”はEarly=早期リタイア。
単にお金を増やすことよりも、40代という“選択肢が多い時期”に自由を得ることに、私はこだわりたいのです。
理由②|キャッシュフローが出ない
投資信託は“含み益”は出ても、基本的に現金が入ってきません。
FIRE後の生活費をまかなうには、「取り崩し」が前提。
でもそれって、本当に安心ですか?
私もシミュレーションしましたが、「年4%取り崩し」で生活を支えるのは、精神的にかなり厳しいと感じました。
資産はあっても「現金がない」。それが投信オンリーFIREの最大の落とし穴だと思います。
理由③|暴落時に取り崩せない(逆複利地獄)
FIRE生活中にリーマンショック級の下落が来たら?
含み損のまま取り崩せば「元本を削る」=逆複利になります。
たとえば3,000万円のうち30%が下がった状態で年120万円を引き出す…これ、資産寿命は大幅に短くなります。
せっかく積み上げた資産が、急速に減っていく恐怖。
だからこそ、私は“取り崩さなくても済む仕組み”をつくる必要があると感じました。
そこで私は「不動産」を組み合わせた
不動産なら、毎月一定のキャッシュフローが入り、暴落しても収入は継続します。
これがどれだけ精神的な支えになるかは、想像以上です。
インデックス投資=育てる資産
不動産=使える資産
この役割分担が、私のFIRE戦略の“要”です。
実際、1棟目のアパート取得を進めながら、2棟目以降は法人化し、減価償却による節税効果も活用していく予定です。
インデックス投資の正しい使い方5選
- ✅ 生活費ではなく「未来の種銭」として積み立てる
- ✅ NISA・iDeCoなど非課税口座をフル活用
- ✅ 含み損でも売らない。だからこそ“別の収入源”が必要
- ✅ FIRE後は「配当金 or 不動産CF」で生活費をまかない、投信はそのまま放置
- ✅ 現金化タイミングは“老後”または“大きな支出”のみに限定
つまり、インデックス投資は「使うため」ではなく「育てて守る」資産なのです。
あなたのFIREタイプに合った戦略を
FIREとひとことで言っても、目的地は人それぞれ。
- 💼 単身 or ミニマリスト → インデックス中心でもOK
- 👨👩👧👦 家族持ちで支出が多い → 不動産でのCF確保が現実的
- 🚀 少しでも早く退職したい → レバレッジ(=不動産)は必須
自分のFIRE像を明確にすることが、戦略選びの第一歩です。
まとめ|投資信託は“正解”でも、“完成”ではない
インデックス投資は、確かに正しい。
でも、「時間がかかる」×「現金が出ない」という2つの理由から、FIREの“ゴール手段”にはなりにくいです。
私が目指すのは、早期=Earlyに「自由な選択肢」を手に入れるFIRE。
60歳で資産1億円を達成しても、それはFIREではなく、ただの「定年退職の強化版」かもしれない。
だからこそ私は、不動産投資を組み合わせ、月ごとのCFを確保する道を選びました。
投信で資産を育て、不動産で現金を回す。
このハイブリッドFIRE戦略こそ、「安心して自由に生きる」ための現実的な道だと私は信じています。