恐怖!ネットワークビジネスにはまった友人の末路【第1部】
ネットワークビジネスの勧誘は、ある日突然やってくる
「まさか、あいつが…?」
同期入社で仲が良かった友人が、ある日を境にネットワークビジネスにのめり込んでいった話です。
今でこそ「怪しい」と警戒されがちなマルチ商法やアムウェイの勧誘ですが、実際に体験した人でなければ、その怖さや被害の実態はわかりにくいものです。
この記事では、実際に私が体験したネットワークビジネスによる人間関係の崩壊を、三部構成でリアルに記録しています。
第一部では、友人のA君が「勧誘モンスター」と化していく前兆──その異変と違和感を、当時のやり取りを交えてお届けします。
「ネットワークビジネスに誘われたことがある」「友人との関係に違和感を感じたことがある」そんな方には、きっと何か気づきがあるはずです。
同期入社の友人がネットワークビジネスにはまった
皆さんは、ネットワークビジネスをご存知でしょうか?
厳密には違法ではないと言われていますが、一般的には「マルチ商法」や「ねずみ講」と近い構造を持つビジネスモデルとして知られています。
中には真剣に取り組んでいる方もいらっしゃると思いますが、私は強く警戒しています。
なぜなら──私の同期入社の友人が、このネットワークビジネスにどっぷりとはまり、人間関係もキャリアも大きく狂わせてしまったからです。
数年前の出来事ですが、この記事ではその体験を「注意喚起」の意味も込めて3部構成でお伝えしていきます。
ネットワークビジネスとは?
まずは仕組みを簡単に説明しましょう。
- 親会員が新規会員(子)を勧誘
- 子が商品を買うと、親に報酬が入る
- さらに子も勧誘して孫を作ると、子と親に報酬が入る
- このように階層が広がり、上位層が利益を得やすい構造になっている
つまり、自分が「親」の立場にならなければ儲からないのです。そのため、ほとんどの参加者が「子会員」を必死に集めます。結果として、人間関係が壊れやすいのが大きな問題です。
友人がハマっていたのは「アムウェイ」
ネットワークビジネスの中でも有名な会社が、アムウェイ。私の友人A君がどっぷりとハマっていたのも、このアムウェイでした。
A君は、もともと真面目で素直な性格。そんな彼がまさか…と思っていましたが、話は徐々に悪い方向へと進んでいきました。
登場人物紹介
- A君:ネットワークビジネスにのめり込み、勧誘しまくる
- B君:A君にしつこく誘われ、精神的に追い詰められていく
- 私:なんとか勧誘を回避するも、B君から相談を受けることに
第一部:A君の勧誘祭り
ある日、B君との会話でこんなことを聞きました。
B君「この前A君とバーベキューに行ってきたんだ。楽しかったよ」
私「へぇ、いいねー!俺も行きたかったな」
数日後──。
今度は私にもA君からバーベキューのお誘いが。
「そんなに頻繁にバーベキューやってるの?リア充かよ」と思いながら、LINEを読み進めると、違和感の正体が明らかになります。
バーベキューの案内文の下には、ずらりと並ぶイベント予定が。「他にもこんなイベントやっているのでよかったら来ませんか?」と書いてあり、「地球環境セミナー」「お金の勉強会」などなど、週末ごとにイベント尽くしです。
私「…急にセミナーの案内とかどうしたん?怪しくない?」
A君「怪しくないって!俺はあの人たちと一緒に夢を追うって決めたんだ」
私「あの人たちって誰だよ……(うわ…これはヤバいやつかも)」
勧誘のカモにされたB君
私はこの時点で一線を引きましたが、B君は断れずにバーベキューに参加してしまいました。
その後、A君の「親会員」まで同席し、ファミレスで商品説明とビジネスモデルの紹介が始まったそうです。最初はバーベキューだったはずが、いつの間にか勧誘セミナーへ。
しかも、勧誘は一度きりでは終わりません。A君は執拗に周囲へ声をかけ続け、会社内や同期間の評判も急降下していきました。
同期C「最近のA君、なんか変じゃない?」
同期D「うん。やたら人を誘ってるらしいよ。なんかマルチっぽいって噂」
私も徐々に、彼を見る目が変わっていきました。
今回はここまで(まとめ)
今回は、A君がアムウェイにハマり、周囲を勧誘し始めたところまでをお届けしました。
このあと、A君の勧誘がさらに加速し、多くの人間関係にヒビが入ることになります。
次回、第二部では「商品爆買い・孤立・説得失敗」など、さらにリアルで重たい話を紹介します。
どうぞ、お楽しみに。