恐怖!ネットワークビジネスにはまった友人の末路(第2部)
会社の同期がネットワークビジネスにはまった話
第一部が好評だったため、引き続きネットワークビジネスにはまった友人の話をお届けします。今回は第二部です。
第一部では、ネットワークビジネスの仕組みと、友人のA君が胡散臭い勧誘活動を始めたところまでを紹介しました。おさらいは以下のリンクからご覧ください。
登場人物のおさらい
- A君:ネットワークビジネスにはまり、暴走をはじめる
- B君:A君から執拗な勧誘を受け、会社を休みがちになる
- 私:勧誘は回避したが、B君から相談を受けて恐ろしさを体感する
それでは、第二部をどうぞ。
第二部:A君よ目を覚ませ
A君はアムウェイに嵌ってからというもの、子会員を増やすことに必死でした。誰彼かまわず勧誘し、会社の同期にもほぼ全員に声をかけていたようです。
しかし、その熱意は次第に人を遠ざけ、A君は孤立していきました。
勧誘される側の気持ち
皆さんは、自分が勧誘されたらどう感じますか?
- いい気分がする人は少ないと思います。
- 距離を置く人もいます。
- 中には激怒する人もいます。
なぜなら「俺の養分になってくれ」と言われているようなものだからです。
そのため、ネットワークビジネスには「人間関係をお金に変える」という悪評がついて回ります。
勧誘の代償
しばらくすると、A君は「あいつはねずみ講だ。近づかない方がいい」と噂されるようになっていました。
私はA君と仲が良かったため、その評判に胸が痛みました。
それでも私は、A君を元の世界に戻したいと考え、仲間と一緒に説得に向かうことにしました。
見てしまった「現実」
A君の部屋に入ると、壁一面に段ボールが積み上がっていました。全てにあの会社のロゴが記されていました。
これは彼が自腹で購入した商品であることは一目で分かりました。驚きのあまり言葉を失いました。
A君:はい。ミネラルウォーター。これ、すごく体にいいんだよ。飲んでみて!
私:ありがとう。美味しい水だね。その浄水器はどうしたの?
A君:最近アムウェイで買ったんだ。健康第一だし、長生きしたいからね。
私:(やっぱりか…)いくらしたの?
A君:15万円くらいかな。両親と祖母にも送りたくて、あと2台買ったんだ。
すでに高額商品を3台も購入していたとは…。完全にのめり込んでいます。
なぜ説得が通じないのか
A君は素直で誠実な性格です。しかし、それゆえに言葉をそのまま信じてしまう傾向もありました。
彼は商品を本気で良いと信じ、他人にもその良さを知ってもらいたいと考えていたのです。
また、「良い商品を紹介した対価として報酬を得るのは当然」と思っており、その考え方自体は決して間違っていません。
問題は、勧誘のやり方と、人間関係の破壊にあります。
ネットワークビジネスの本質的なリスク
ある友人はファミレスで会員に囲まれ、「加入するまで帰れない」ような空気にされ、精神的に大きな負担を感じたと語っていました。
また、報酬ランクを上げるために自腹で商品を買い続ける人もいるという話も耳にします。A君の部屋に積まれた段ボールも、その影響かもしれません。
私たちの決断
私たちは説得を断念し、「勧誘には応じない」「商品も買わない」ことを明確に伝えてその場を後にしました。
そして、その日を境にA君との関係は徐々に薄れていきました。
しかし、話はここで終わりません。
数か月後、私はふと気づいたのです。「最近B君を会社で見かけないな……」
まとめと次回予告
今回は、ネットワークビジネスにのめり込んだ友人が高額商品を購入し、孤立していく様子を紹介しました。
彼を責めることはできませんが、こうした仕組みの怖さを知っておくことが大切だと感じています。
次回は、B君に何が起きたのか。その真相に迫ります。
それでは、また次回お会いしましょう!