【初心者向け】積立投資はいくらから始める?月1万・3万・10万を徹底比較!
はじめに|積立投資を「なんとなく」で始めていませんか?
つみたてNISAや新NISAの登場で、積立投資を始めた人が一気に増えました。
しかし、多くの人が「周りがやってるから」「なんとなく月1万円から」など、明確な戦略なく積み立てています。
この記事では、積立投資の基本から「毎月いくら積み立てればいいのか?」という素朴だけど本質的な疑問まで、リアルな目線で本音解説していきます。
結論から言うと、「正解」は人それぞれ。でも、「目標に応じた戦略」は立てられます。
その設計方法を、FIREを目指して積立投資を実践している私のリアルも交えて紹介していきます。
第1章:そもそも積立投資ってどんな投資?
積立投資とは、「毎月一定額をコツコツと投資に回していく」スタイルの長期投資です。
特徴は以下の3つ:
- 金額を固定して毎月買い続ける(ドルコスト平均法)
- 株価の上下に関わらず淡々と継続する
- 長期で運用して資産を育てる
代表的な制度としては、「新NISAのつみたて投資枠」があり、対象商品も低コストのインデックスファンドが中心。
つまり、初心者でも比較的失敗しにくい仕組みになっています。
「株の知識がなくてもできる」「忙しくても自動でできる」…だからこそ多くのサラリーマンに選ばれている投資法なんですね。
第2章:「毎月いくら」が正解なのか?本音で語ります
「月1万円から始めよう」とよく聞きますが、実際はそれで老後資金やFIRE資金が足りるかは疑問です。
例えば、以下のケースで比較してみましょう。
毎月の積立額 | 年利5%運用(20年間) |
---|---|
10,000円 | 約410万円 |
30,000円 | 約1,236万円 |
50,000円 | 約2,060万円 |
100,000円 | 約4,120万円 |
どうでしょう?
「月1万円」では老後資金としては物足りないのが現実です。
つまり、目的から逆算して、必要な積立額を決めるのが本来の順番。
目安としては、以下の考え方が参考になります:
- 老後資金が目的なら:月3万〜5万円(20年以上継続)
- 10年以内にFIREしたいなら:月10万〜15万円+副収入
もちろん、収入や支出、家族構成によって変わりますが、月1〜3万円の積立で“老後も安心”というのは幻想です。
💡 複利の力は「早く・長く」積み立てた人の味方
積立投資の本質は、複利の効果を最大限に活かすことにあります。
「複利」とは、投資で得られた利益が再投資されて、さらにその利益に利益がついていくという雪だるま式の仕組みです。
例えば、年利5%で20年間投資した場合、元本が2倍になるのに約15年、3倍になるには約23年が目安です。
つまり、投資期間が長くなるほど、資産の増え方が加速していくのです。
この「時間を味方につける力」は、どんな投資家でも平等に与えられた武器。
だからこそ、若いうちから始めて長く続けることが、最大の成功戦略になります。
たとえ月1万円でも、40年間コツコツと5%で運用すれば、最終的には1500万円を超える資産が作れるのです。
これが複利の魔力です。
一方で、10年程度では元本の2倍に届くことも難しく、「思ったより増えない」と感じる人も多いのも事実。
積立投資は短期で結果を求めず、「時間をかけて育てる資産形成法」だと認識しておくことが大切です。
次章では、より現実的な「積立の設計方法」を紹介します。
第3章:積立額の設計方法|「無理なく、でも未来を変える」考え方
積立額を決めるとき、ありがちなのが「とりあえず月1万円で様子見…」というスタート。
確かに最初の一歩としては素晴らしいですが、本当に未来を変えたいなら以下の3ステップで「自分にとっての正解額」を見つけてください。
- 目的を明確にする
「老後資金」「教育費」「FIRE」「住宅購入資金」など、目的ごとに必要額と達成時期を設定します。 - 逆算して必要額を把握する
年利4~5%で運用する前提で、将来必要な金額を毎月の積立額に分解します。
シミュレーションツール(楽天証券やSBI証券などが無料提供)を活用しましょう。 - 手取りの◯%を目安にする
一般的な目安として「手取りの10~20%」を投資に回すのが理想的です。
例えば、手取り月収30万円の人なら月3万~6万円を積立投資に充てるイメージ。
「固定費を削って投資に回す」ではなく、
“先取り投資”を生活の一部にするのが継続のコツです。
第4章:積立投資が続かない人にありがちな落とし穴
積立投資は「続けるだけ」で勝てる投資法ですが、それでもやめてしまう人が少なくありません。
その多くが、以下の“落とし穴”にハマっています。
- 落とし穴①:短期間で結果を求めてしまう
→ 投資は最低でも5年、できれば10年単位で考えましょう。 - 落とし穴②:暴落時に怖くなって売ってしまう
→ 暴落は“バーゲンセール”です。積立投資は下がっても買い続けることで平均購入単価を下げられます。 - 落とし穴③:投資額が生活を圧迫してストレスになる
→ 無理のない範囲での金額設定が重要。いきなり高額にせず、まずは習慣化を優先。
積立投資で成功する最大の秘訣は「継続する仕組みを作ること」です。
給与天引きのように、自動化して“当たり前”にしてしまいましょう。
第5章:私の積立実績とリアルな本音
私は現在、新NISAのつみたて投資枠を毎月満額(10万円)積み立てています。
さらに、家族のNISA枠も活用しながら、次のような積立投資を行っています:
- 新NISA(自分):10万円
- 新NISA(妻):8万円
- 楽天SCHD:5万円
- 自社株積立:13万円
- WealthNavi:5万円
▶︎ 合計:月41万円の積立投資💸
投資対象は「楽天・オルカン」「eMAXIS Slim米国株式」「S&P500系ETF」など。
開始当初は月3万円からでしたが、FIREを目指す過程で徐々に拡大してきました。
リアルな感想としては——
「積立投資だけでFIREは難しい、でも超強力な土台にはなる」ということ。
不動産や副業と組み合わせることで、よりスピーディーに資産形成ができます。
まとめ|積立投資に“正解額”はない。でも「設計」はできる
- 「月1万円」はスタートライン。目的に応じて逆算しよう
- 投資は「習慣化」が最強の武器
- 無理なく、でも未来を変えられる金額を自分で決めよう
積立投資に“絶対の正解”はありません。
でも、「なんとなく」やるのと「戦略をもって」やるのとでは、20年後の景色がまったく違います。
ぜひこの記事を参考に、自分だけの積立設計をスタートさせてみてください。