【健康寿命×FIRE】体が動くうちに人生を楽しむための戦略とは?
人生100年時代は「自由に動ける年数」がカギになる
「老後にのんびり海外旅行をして、夫婦で温泉巡りをして、趣味に没頭する生活を楽しみたい」
そんな将来の夢を持つ人は多いかもしれません。しかし、その“老後”が、果たして元気に動ける期間なのか。そこにFIRE(経済的自立・早期リタイア)の本質が隠れています。
厚生労働省によると、2024年時点での平均寿命は男性約81歳、女性約87歳。一方で健康寿命(※介護などに頼らず自立して生活できる期間)は、男性72歳、女性75歳とされています。
つまり――
老後=元気という幻想はもう通用しないのです。
健康寿命が尽きてから自由になっても遅い
「リタイア後に自由が来る」
「60歳まで頑張って、その後は自由に」
こうした考え方は、もはやリスクをはらんでいます。なぜなら体が動く“黄金期”は、50代前半までが限界だからです。
実際、FIRE達成者の多くが「FIREしてよかった最大の理由は“体が元気なうちにやりたいことができた”こと」と語ります。これは、ただの経済的自由ではなく、“時間と健康の自由”を同時に手にしたからこそ得られる幸福です。
私たちが見落としがちな「健康資産」の価値
サラリーマンとして20年近く働いてきた筆者(当ブログ「2000日後にリタイアする社畜」運営)は、40代に差しかかった頃から疲労感の回復が明らかに遅くなったことを実感しています。
- 朝、スッと起きられない
- 休日も寝て過ごすだけ
- 健康診断で「要再検査」の文字がちらほら
健康は、株や不動産とは違い、「再投資」が難しい資産です。一度失うと、完全には戻らない。これを自覚した瞬間から、私はFIREを「自由に使える時間と健康を最大化するための投資」だと再定義するようになりました。
FIREは「黄金時間」を買い戻す戦略
FIREという言葉に対して、「遊んで暮らす」「働かない人」という偏見を抱く人もいます。しかし、本質はそこではありません。
- 好きな時間に起きて
- 好きな場所で働き
- ストレスなく、自分のリズムで生きる
こうした生活は、自律神経の安定、血圧・睡眠の質の改善、メンタルの向上といった面でも、健康にポジティブな効果をもたらします。
つまり、FIREとは“人生の黄金時間”を意図的に前倒しして確保する戦略なのです。
健康寿命を最大化するために必要な「3つの自由」
① 時間の自由
通勤、会議、残業、休日出勤――。こうした制約を受ける生活では、自炊・運動・睡眠すらままなりません。FIREにより「時間の主導権」を取り戻すことは、健康行動の習慣化に直結します。
② 精神の自由
常に評価され、監視され、締め切りに追われる日々は、知らず知らずのうちにストレスを蓄積します。慢性的なストレスは、自律神経失調・うつ・内臓疾患などを招き、健康寿命を削る大敵です。
FIRE後の「自分で選べる生活」は、ストレス源をコントロール可能にします。
③ 経済の自由
「健康にいい食材は高い」
「ジムや整体に通いたいけどお金が…」
FIREは「浪費」ではありません。“お金で健康寿命を買う”という投資行為です。月10万円のキャッシュフローがあれば、生活コスト以上に「人生の質(QOL)」を劇的に向上できます。
私のFIRE戦略|健康寿命と自由を同時に手に入れる道
私は現在、約7,000万円の資産をもとに「キャッシュフロー+資産拡大型」のハイブリッドFIREを構築中です。
- 1棟目:築浅アパートを高利回りで取得(九州圏)
- 2棟目以降:法人化し、減価償却を活用した節税&再投資
- 株式:全世界インデックス(オルカン・eMAXIS Slimなど)で堅実運用
- 自社株:奨励金付きの企業型積立で1,200万円超を構築済み
この戦略の最大の目的は――
「健康が残っているうちにFIREする」ためです。
【よくある質問】FIRE後、健康でいられる保証はあるの?
結論から言えば、保証はありません。しかし、「体と心を削りながら働き続ける生活」を5年、10年続けるほうが、むしろリスクが高いのではないでしょうか。
- ストレスで血圧が上がる
- 座りっぱなしで腰痛・糖尿病
- 満員電車で体力を消耗し、風邪が治らない
FIREは、「働かない」ではなく、「無理しないで働くことを選べる生活」。副業、起業、フリーランス、パートといった“軽い仕事”で、社会との接点も維持できます。
「老後に楽しむ」から「今を使い切る」へ
FIREの本質とは、健康寿命を意識して“今”に集中することです。
「老後にたっぷり時間がある」という考え方は、もはや幻想です。
60代は、行きたい場所に行く体力も、食べたい物を消化する胃も、付き合ってくれる友達も減る。
だからこそ、人生を取り戻すタイミングは“今”しかありません。
✅ まとめ|健康があるうちに、人生を謳歌しよう
- 平均寿命と健康寿命の差は約10年
- 自由な時間は「老後」ではなく「今」確保すべき
- FIREは「健康寿命の最大化」という視点でこそ本領を発揮する
- 資産運用と不動産投資は、健康と自由を買い戻す手段になる
- 「お金の使い方」を変えれば、「人生の使い方」も変わる