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【実録】築29年セキスイ物件を買わなかった理由|利回り12%でも見送った判断軸とは

不動産投資

【実録】築29年セキスイ物件を買わなかった理由|利回り12%でも見送った判断軸とは

不動産投資の初期段階では、表面利回りや価格だけで「おっ、これ良さそう!」と乗り気になることがあります。
しかし実際には、現地で見ないとわからない“決定打”が潜んでいるもの。

今回は、「一瞬買いそうになったけど、現地で見送りを決断した物件」について、リアルな体験を共有します。
同じように築古物件を検討している方の参考になれば嬉しいです。


■ 検討した物件の基本スペック

  • 価格:2,400万円(売主希望)→ 交渉後2,000万円まで下げOK
  • 築年数:29年
  • 施工:セキスイ施工(軽量鉄骨)
  • 間取り:3DK×4戸
  • 空室状況:4室中2室が空室
  • 表面利回り:10% → 交渉後12%
  • 立地:市街地の外れ、山に近いエリア

利回りだけを見れば、「悪くないのでは?」と思う人も多いでしょう。
私自身も、はじめに資料をもらったときには、やや心が動きました。


■ 一瞬前向きになった理由

  • ✔ 表面利回りが10%以上
  • ✔ 価格交渉余地がある
  • ✔ 軽量鉄骨で施工はセキスイ
  • ✔ 空室はあるが、長期的に埋められそうな家賃帯

FIREを目指す上で、キャッシュフローは重要な指標です。
月々の収支を黒字化できそうなこの物件は、初期投資としては“検討対象”になりうるものでした。

しかし、問題は現地確認で判明します。


■ 現地で発見した“違和感”

現地を見た瞬間、まず感じたのは「立地の微妙さ」です。
資料には「小中学校徒歩圏内」とありましたが、坂道が多く、市街地からも遠く、生活利便性にやや不安を感じました。

そして極めつけは、基礎部分にある大きなクラックの補修跡

▼補修跡の写真はこちら(クリックで表示)
▶ 画像①:クラック補修跡その1
▶ 画像②:クラック補修跡その2

コーキング剤で補修された跡がはっきり残っており、「地震で基礎をやられた?」と不安がよぎりました。


■ クラック補修は即NGではない。でも…

不動産会社いわく「以前に補修済みで、問題はない」とのこと。
確かに、築古物件ではよくある話です。
補修済みであれば、そのまま使い続けるケースも少なくありません。

でも私はこの時、「保留にする」という判断を下しました。

理由は2つあります。


■ なぜ買わなかったのか?|私の判断基準

① 自分の投資スタンスと合わなかった

私が重視しているのは、「長期保有に耐えられる物件かどうか」。
物件の将来性、修繕コスト、出口(売却)までを考えると、補修跡のある基礎=懸念材料となります。

自分で保有し続けるならまだしも、将来買い手が現れたときに、「このクラックが気になる」と言われてしまえば、売却にも影響する可能性があります。

② 立地と空室率の掛け算で不安が残った

・市街地から離れた立地
・4戸中2戸が空室
・家賃相場も上昇しにくいエリア

これらを総合的に見ると、長期的に安定して運営できるイメージが持てなかったのです。


■ 利回りだけで判断すると危険

不動産投資初心者が最初に陥りやすい罠、それが「表面利回りの高さに釣られること」です。

今回も、利回りだけを見れば12%。
しかし、空室・補修リスク・立地による将来性を加味すると、その利回りは“実質もっと低くなる”可能性が高いと判断しました。


■ 現地チェックの大切さ|見るべきポイント

私が今回改めて痛感したのは、「物件は絶対に現地で確認すべき」ということ。
資料だけでは分からない、以下のようなポイントを見逃さないためです。

  • ✅ 基礎や外壁のヒビ・補修跡
  • ✅ 隣地との境界・擁壁
  • ✅ 騒音・周辺環境(坂、道路、川など)
  • ✅ ゴミ置き場や水回りの匂い
  • ✅ 日当たり・風通し・湿気

こうした“見えにくい違和感”が、長期保有でボディブローのように効いてきます。


■ 今回の学びとまとめ

「利回り12%、セキスイ施工、価格も下がる」
そんな条件でも、買わないと判断したのは、未来の自分を守るためです。

投資の世界では、「買わなかった判断」こそ、最大のリスクヘッジになることがあります。

自分のFIRE戦略に合う物件か?
長期で安心して保有できるか?
この視点は、これからも変えずに大切にしていきます。


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